アタリしか引かない。

※全てフィクションです。エロと精神とらぶ。

むりだよ

今更。連絡を取らなくなった人たち、図らずとも縁が切れた人たち、人っていうか男たちのことを考えていた。わたしは一度気に入って好きになったもののことは嫌いにはなれないたちで、それはつまりわたしが一方的に突き放されるということを意味している。縁が切れたこと自体はよろこばしく、わたしにとってよくない、確実に害がある男ばかりだからまあいいんだ。わたしからは切れないからわざわざ相手から切ってくれたんだろう。わたしは優しい人しか好きにならない。ただ、優しさと有害さは両立する。それだけ。いくら優しいからって害のある男と仲良くするなよと思うけれども。糖衣された残酷さに抗えない。わたしはもともと無慈悲な男性しかだめで、無慈悲なだけじゃなくて有り余るやさしさとおおらかさが必要で、縁を切られた男たちにはそれらがあると見誤ってしまった。見誤ったし、そうであってほしいというわたしの願望が反映されてしまっていた。このことを考えるとまだ泣ける。涙の量は減ってきたけど。でも絶対に連絡はできない。だから悲しい。連絡できない、しないのは、絶対にその方がいいってわかるから。ろくなことにならない。話すことがもうないということが悲しい。今セックスしたとして、何も感じられないだろうということがみえるから悲しい。時に彼らは信じられないほどの官能を与えてくれたのに。わたしは彼らにまだ与えられるだろうが、彼らはロクなものを齎しはしない。端的にいうときれいになれないことしか約束されていない。ひどいね。大好きだったのに。悪趣味だった。

 

追記。2019.12.24

完全に涙が出なくなった。悲しいことは平成に置いてきた。これはわたしが勝利したってことでいいんじゃない?