アタリしか引かない。

※全てフィクションです。エロと精神とらぶ。

ものすごくうるさくて

ある強風吹き荒ぶ大晦日に、もう幸せはいい、幸せ求めるのやめる、別にわたしは幸せじゃなくていい、と唐突に決めた。なぜか真夜中に散歩に出ていて、ものすごい風が吹いていた。色んなものが飛んでいて(運命の女の冒頭のような)荒れていたけれど、別のところは静まり返っていた。そのすぐ後に好きな男の子から、あけおめ、明日初詣行こうぜという連絡が来た。雪降る元旦ははじめてで、いつも行く喫茶のママが朝早くから店を開けていたからコーヒーを飲んだ。甘酒が不味かったから。

それから何年経ったか覚えていないけれど、あの時あのタイミングで幸せになりたいという願望を捨ててよかったと思う。あれは確かな自己決定だった。

確認は不要よ。

愛してると言われなくなっても不安になることがなくなった。もうそれは確認しなくてもずっとあるものだとわかったから。あるものというか、余計なことをしなければそこに元々あったものというか。わたしは自身の身の甘さゆえに今まで色々とやらかしてきて(今も未熟で身の甘さが解決したわけじゃないけれど)、そこに変動しやすい気分や気持ちが発生して感情が乱れてまともなこころを失い、それら全てが分厚いベールとなって、本来明確で動かしようのないはずの現象を覆っていたということがわかった。

結構前この日記帳にわたしは、愛の現象にまみえたとききちんと応えるために勉強せねばみたいなことを書いた気がするけど、まさにそれで、勉強しないと自分の感情の乱れに振り回された挙句、疲弊するだけで人生が終わってしまう。それが老いることだと今はっきりとわかった。

愛というのはなんなのか、愛は若さであって、それは人の中にはないということが最近直接のこととしてわかった。人間の感情ではない。それを超えられたところにすでにあるものとして存在しているみたいだ。

追記。ついでに外見を盛るという行為もやめつつある。そんなにでかくない目も薄い唇も凹凸の少ない鼻も別にそのままで良し。わたしがみている自分より他人が見ているわたしの方がだいぶ綺麗みたいだし。

たくましくなりました

なんとなく寝たくなくて邦画の流浪の月を流していた。徹頭徹尾哀しく、厭世観を刺激しまくるストーリー(人によっては性的なトラウマを想起させられる)だから、主人公のさらさが恋人のりょうにボコされて文が営む喫茶店で号泣して謝るシーンとかさらさが昔の性的なトラウマを思い出してベッドで急に泣き出すシーンとかでわたしも当然泣いた。

泣いたんだけれどもこれまでと違うのは、泣きながらも、このさらさの泣き方自分にフラッシュバックがきて泣いている時にそっくりだなとか、いやこんな洒落た喫茶店営む金どこからでてるの?なんの担保もなさそうなのに銀行は融資してくれたのかね?(作中でそこに言及があったらごめん、見逃してた)しかもコーヒーしかメニューないって採算取れなくていいのかな、税金対策?、とか冷静に考えていたこと。わたしは哀しい映画を観ると必要以上に引きずられやすく、作品をそのまま飲み込んでしばらく鬱々として泣き続けたり怒り続けたり、つまり陰陽の陰が出てきてしまう悪癖があったけれど、それがなくなったみたい。感受性が暴走することなくしまわれてきているのを感じる。去年のわたしなら、こんな映画を観たら確実に希死念慮さん☺️こんにちは状態で気分がどん底に落ちていたはず。

おかげさまでたくましくなった。

追記。この映画すんごい長い。よく言えば丁寧な映画。さらさのトラウマは乗り越えられるけど、文の病は治らないじゃない?さらさが文といることでトラウマやフラッシュバックから解放されて、性的な欲求を持ったらどうするんだろうね。さらさの唇についたケチャップを文が拭ったのは、もしかしたらさらさに性的な欲求を抱けるかもしれない(病気が治るかも、もしくはさらさに対しては例外かも)と期待しての行動で、でも結局なにも起こらなかったからごめんと言ったと演者がインタビューで言っていた。まだ心が恢復する希望のあるうら若きさらさと年を重ねても性徴がない文はどうやって生きていくのだろう。さらさは責任を持って文と歩んでいくという覚悟があるのか。というか、きっと回復を選ばないのか。うーん、ちゃんと観てないからわからないぞ、誰か真面目に見た人おしえてプリーズ。

2023.7.17

ああこれは違うわ。さらさは成長しないという自己決定をしてしまっただけだ。単にそれだけ。ウーナと似ている。

きょうびボーダーなんて流行らないよね

あまりにも自分自身調子の悪かった時のことと丸かぶりしている文章があるのでURLを載せておきたい。この方の文章で何度戻ってこられたか、もう更新はないようだけどわたしと同じように助けられた人は多いと思う。

http://eggs.g.dgdg.jp/sikou/black-white.html

でもわたしはボーダー特有の見捨てられ不安のおかげでここまでやってこれたとも言えるんだから、人生っておかしいね。

誰とも共有できない記念の日

ハニー、眠れぬ夜なんてないわ。 - アタリしか引かない。

この5年前のハニーと一緒になった。(結婚したわけじゃないよ、ただ本当に後戻りできないところまで来た)結局長い長いストーリーになって、それはこらからも途切れることなく続いていくと思うとこんなことが人生に起こるのかと気が遠くなる。いまだに夢のようで信じられない。出会って10年。

リンクの日記を書いたあの頃は日替わりで違う男の子と遊んでいて、大分心配をかけていた。でもそうしていなかったらこれまで生きていられなかった。だからあの頃わたしを生かしてくれていた男の子たちには感謝しかない、無駄じゃなかったなんて簡単な言葉では済ますことができない、今に繋がる命綱をくれた。他人から見たらわたしは男を見る目がないのかもしれない、でもわたしにとってはみんなすごく優しかった。ただわたしの方が強力だっただけ。数年経ってようやく、あれでよかったんだと肯定できます。

一晩明けて追記。大きな出来事だから揺り戻しは当然あって、でもわたしの未来は決定されているので過去らしい過去にもう用事はない。足の塵を払う。

告白から最も遠い女

わわわわわかった。教えてもらってやっと解明された。

わたし貞操義務や貞操主義がまったくわかってないわ。こんな女とは誰も付き合えない。道理で社会的な彼氏がつくれないわけだな。噛み合わないわけだよ。セフレとも絶妙に言いがたい、今風の言葉で表すならばきっと「エモい」と表現されるであろう関係を築いてばかりいたのにはちゃんと理由があったんだ。それぞれの人との関係がオリジナルすぎて一言でとても言い表せない。

「付き合ってください」。言えないなあ。こんなに何もわかっていない女にそんなこと言うのはこわすぎる。そういえば学生時代、付き合ってほしいと言われた際に、「なんのために?付き合って何するの?」と言い放った人間だった。きっとその時男の子の情緒は破壊されだろう、そのあと10年くらいずっと好きでいてくれたよね、ありがとう。

「〇〇が彼女だったらいいなって考えるよ、✖️✖️と付き合ったって聞いた時もめちゃくちゃ嫉妬した、羨ましくて……でも付き合うとかそういうのとはやっぱり違う気もするんだ、なんなんだろうなぁ」と言った少年はついぞ正しかった、これだけ感が鋭かったら最悪な事態は回避してうまくやっているだろう。(どうか幸せでいてね)

わたしは貞操をインストールされることなく生きてきた。それはわたしにとってはとても良かった。20代のうちは頑張って貞操観念に基づいた、みんなが共感してくれるような恋愛をやってみようともがいたけれど無理だった。わたしは多分、元々男女は貞操なんかで本当にはつながれないと知っていて、そもそも人は縛り合うものでもなく、厳密に点検しても具体的に縛るものが何もないのにこの人といたい、というのがすべての始まりになるということを基準として持っていたのだと思う。

恋愛における一般的にあって当然とされる感情を理解しよう歩み寄ろうとして25年くらい頑張ったけれど、元々素質が皆無だから無理に決まっていた。文字どおりわたしの中にそれについての理が無いわ。その外側にしかなかった。つくづく理に敵わないことを嫌う性分でよかった。

わたしはやっと元々のわたしに帰ることができたというか、失われていたわたしが与えられたのだと思う。

追記2023.4.22.ついでに言うと、「自分を大切にしなきゃ」みたいなこともいまだによくわからない。どうして沢山の男と寝ること=自分を大切にしていないことになるのか根本的に理解できない。これはずっと理解できないんだろうな。

追記同日。うわ、急に今までにない「別にわざわざ寝なくても良くね?」という感情が湧いてきた。昨日なんとなく気になっていたドラマ「わかっていても」の1話を流していたけど(おもしろくはなかった)、あの二人は寝る必要はないわ。そしてわたしもあの人もこれから別にわざわざ他の人と寝る必要ないわ。

追記2023.6.22.今のわたしの話を過去に関係を持った男の子たちにしたらきっと面白がってくれると思う。誰も馬鹿にしたりしないと言う確信がある。ただ今の彼らではなく、その時の彼らにしたら、という話だけど。

自分にびっくりした話

なんと、2019年8月6日からただの一度も浮気をしていない。信じられない。コロナ騒ぎがあったけど元々のわたしなら、コロナなんかしるか!今日会えるやついる!?っつってやりまくっていただろうに。世は出会い系アプリじゃなかったマッチングアプリの全盛期なのに。マッチアプで男を沼らせて自分も沼ってひーひー言いながら爛れた生活をしていてもまったくおかしくない、むしろそれが自然な自分の有り様だと思っていたのに。去年それ関連で面白かった事は、かつてエモい関係だった人※(最近セフレとも言い切れない関係の人をこう呼ぶことにした、エモという現代語に自分への軽蔑も含んでいる、わたしは普段エモいとか一切言わない)が友人の推しと現在進行形で共演していることが発覚したくらいで、マジで友人にウケる男関係の話題がここ三年ほど全くなかった。ただひたすら一人の男性と向き合う日々です。お前らよかったな。前述の友人に、もうそこまでいったら推しとヤってきてよあんたならいけるっしょ!?推しがどんなセックスするのかレポしてよぉと詰め寄られて、いや友達ならわたしが浮気しないでいることをもっと評価してくれよと思った。実際やろうと思えばやれるのがこわい。今は普通の男友達がほしいです。だれか男友達になってください。(セックスは期待しないで)

‼️【急募】男友達‼️

追記。なんかね、最近新しい整体にいきはじめて、そこの先生がいける感じとかしてて、慌てて距離を取った、あぶねー。あと友人の彼氏を紹介されそうになったけど断固阻止した。友の旦那との距離も絶妙にいい感じに保持してるし、えらい。3年経ってもうっかりをまだまだ恐れているわ。当たり前の努力すぎて誰も褒めてくれないのがちょっとさびしい。職場が女ばっかでよかった。距離感バグり女だから。

追記。※この人は映画がめっちゃ好きでわたしも映画の子で仕事先で意気投合して怒りのデスロードを二回くらい観に行って、家でトム・ハーディとかイーサン・ホークとかの映画観たり寝たりした。楽しかったな。有り余る才能があった。遠回しにデートに誘われてそれを断ってからぎくしゃくしちゃって悲しかった。今は全部忘れてるけどこういう話無数にある。何せわたしは一日三人とデートをしていた女である。

追記2023.4.21新しい整体はやはり危険なのでやめました、すごい高いし。

2023.7.17件の友人はわたしがついに一人の男性に落ち着ききったことをよろこんでくれました。そしてそれに伴ってCというイニシャルの友人と縁が切れたことも、「あんたはまたドスを振り回して、本当に強い女だね」と言う言葉と共に肯定してくれました。あの人のおかげで全て丸く収まった。

2023.8.10いや、ドスを振り回したのはわたしじゃなくて向こうだな。まあでも言いたいことはわかる、反撃が決まったのねと言いたかったんだな。そして冒頭、浮気と書いたけど浮気というか他の男性に対して正しく興味をなくしたということが言いたかった。