アタリしか引かない。

※全てフィクションです。エロと精神とらぶ。

完璧主義な誰かさん(謹んで愛を込めて)

あの人とのことがようやく腑に落ちた。考え方を変えて、あの人はわたしに何を教えてくれたのか、何を知って欲しかったのかを考えて見たらようやくわかった。あの人はわたしに厳しさを見せてくれた。そしてその厳しさが己に向くとどうなるか、身をもって教えてくれた。

あの人は他人にも自分にも厳しくて、その厳しさが彼自身の脆さを作り出していた。厳しさは体をも蝕むことがある。あの人の厳しさは脆さそのものだった。物事の裏表はいつもこうなのかもしれない。

厳しいということは理想が高いということ。理想が高いということは1つしか受け入れられないということ。(分岐点、パターンは存在しない)自分にも他人に対してもあずかり知らぬところで期待を育んでしまうということ。知らぬ間に大きく育った期待は裏切りを生んでしまうということ。(勝手に期待するけど、人間はそれは見て見ぬ振りをする。それが自然なことみたい)そして裏切りは恨みの親になる。あの人の恨みはわたしに伝染して、わたしも最後にはあの人のことを恨むようになっていた。

どうしてこうしないの、どうしてわたしはこうしなかったの、どうしてどうしてどうしてと求めるばかりになる。強く求めたものが与えられなかった時、もしくは求めて手に入れられていたものが求めても手に入らなくなったとき、人の心は壊れる。

どうしてこんな簡単なことがわからなかったんだろう。物事の連鎖反応をあの人はわたしに教えてくれた。

はっきりと言えることがある。わたしはもうその連鎖から抜け出した。壊れた心は回復した。

本当は彼に手紙を書きたいんだけど、手紙を読む精神的な余裕ももう残っていないだろうから仕方なく記念にここに残す。元気になってほしい。本当は早く会いたい。会ってこのことを話したい。自分のことをもっと知ってほしい。無理かもしれないけど。

 

追記。

あの人がわたしに別れを告げた理由をわたしは間違って捉えていたかも。結婚することがわたしと一緒にいることよりも大切だから、自分の理想の結婚はできないとわかってわたしを遠ざけたのかと思っていた。でもそれは違う。あの人はわたしを遠ざける事によって自分から守ったって分かった。あの人が言っていたこと悩んでいたことをつなぎ合わせるとそうなる。

追記。普通にご飯食べて普通にセックスした。